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2007年08月23日

高蝶智樹氏  最後のシャッター

今日は、6年間の撮影の最後の撮影。


Loud Style Designというブランドのデザイナー
高蝶智樹さんと6年前
撮影で知り合った。
当時彼は24歳、すでに注目のデザイナーだった。
もうなくなってしまった雑誌だけど
「Can Doぴあ」という情報誌の中の撮影

彼の鋭い眼力に
「負けず嫌い」
「やり遂げる力強さ」を感じた。

シルバーデザイナー
たぶん腐るほどいる。
ただ、いいデザインのシルバーは少ない。
彼は独学でデザインやシルバー作りのノウハウを学び、
現在、カリスマと呼ばれ、海外でも展示会をしたり
世界中に彼の作品のファンがいる。

私はその撮影の時
彼の「絶対やってやる!」という誰にも負けない強い思いを一枚に収めたいと思った。

その一枚は
写真嫌いだった彼の心を動かした。

それから彼は
自らモデルになり、彼のシルバーの世界観を表現するような
写真を撮り、6年間
広告を作りイメージを打ち出していった。

その写真が世の中に出る度に、
彼のブランドが大きくなっていくのを
ずっと見続け、写真が持つ力を確実に感じた。


そして今日最後のシャッター

もう自らモデルになるのを引退するんですって。

「自分はあくまで裏方で職人でありたいから
もうブランドイメージもできたし、ここで卒業します」と。


ちょっと最後のシャッターを押す瞬間は
きそうになった。

いろいろ過去の撮影の事を思い出した。
荒川に入って写真を撮ったり、寒い冬の埠頭で撮影したり、
何時間もイメージを作るために妥協しないで
撮影した6年間。
ほんとにアーティストとして刺激され、表現力
学びました。takast1.jpgtast2.jpgtat3.jpg


「職人でありたい」という言葉。

本質を見失わない。
どれだけ売れっ子になっても調子に乗らない。


あの24歳の「誰にもできない何かをやってやる!!」
あふれ出てしまう鋭い表情は
30歳でやり遂げた顔に変わっていて、
そして、また新たな夢へ向かっているかのように
見えた。


ほんとにお疲れ様でした!!

これだけイメージをしっかり持っている被写体に
あった事がありません。
彼のテレパシーを感じシャッターを切る。
イメージがしっかり合った瞬間は、ほんとに気持ちよかったですね。

いつまでも
お互い「いい職人」でいよう!


2005年シルバートライブ撮影の日記
http://sudoyuko.com/blog/archives/2005/01/silver_tribe.html



2005年撮影

2006年撮影


夢を追いかける人は、
やっぱり人一倍の努力と強い思いが必要だと思う。
こんな強い彼でも辞めたいと言ってしまうほど、辛い事もあった
けど、これ以外やりたい事がないんだよね、とお互い励ましあった事があった。
中途半端に
なまぬるい生活の中で夢を追いかけても中途半端で終わるよ!
厳しい中に自分をおいてみよう!
夢を追いかけ掴んだ人の笑顔が好き!
歴史を一枚に収める事が私の使命だと思ってます!takacyo044.jpgtakacyo048.jpg
takacyo079.jpg


Posted by Yuko at 2007年08月23日 09:28

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