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2012年01月16日

原芳市さんに写真集頂きました!

母に子供を預けて、お仕事で新橋の編集部へ。

月刊カメラマンのフォトコンテスト審査員を毎月一緒にやっている
原先生の写真集をご本人から頂きました。
原さんは寡黙な方ですが、一つのテーマを何十年も撮り続けるエネルギー、力強さが
見える写真集でした。
中には娘さんやお孫さんの真っ正面からの愛を感じるポートレートがあったり、ストリップ劇場を真俯瞰で撮影した
見ては行けない場所の写真を覗かせてもらうような貴重な一枚だったり、
見応えがありました。
hara_6983.jpghara_9566.jpg

原芳市 Hara yoshiichi「光あるうちに」


◎トルストイ著、『光あるうちに光の中を歩め』は、古代キリスト教に生きる2人の若者を通して描く、晩年の彼の思想を色濃く示した小説だ。無知なぼくは、その小説を知らずに、『光あるうちに』とタイトルした写真を撮影しはじめていた。ちょうど15年ほど前のことだった。
◎ある時、何気なく古本屋の書棚を見ていた時、薄っぺらな文庫本のタイトルに、釘付けになった。それが、『光あるうちに光の中を歩め』だった。
◎それは、『光あるうちに』というぼくの問いに対する解答が、トルストイによって、与えられているような衝撃だった。ぼくが、『光あるうちに』といいさした時、トルストイから、『光の中を歩めと』結論付けられてしまったような不思議な感覚を持ったのだった。
◎勝手な思いだったが、トルストイのその小説とは無関係に、そのタイトルだけが、ぼくの脳裏を渦巻いていたのだった。何を見ても、何をやっていても、常にそのタイトルが、リフレインしていたのだった。そして、何気なく気になって撮影した光景や人やモノは、そのタイトルに導かれて撮影したのだ、と撮影し終えてから思ったりするのだった。

原芳市

Posted by Yuko at 2012年01月16日 11:26

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